在庫管理とは

「在庫管理」という言葉、会社によって意味がバラバラです。需給動向を予測することだったり、ロケーションを知ることだったり。 それが在庫管理ソフト選びを混乱させている原因にもなってます。 実は、在庫管理ってもっとシンプル。肝心なのは「いくつあるか」です。


けっきょく在庫管理って?

>おたくのシステムで在庫管理できますか?

きかれることがよくあります。
これから情報システムを導入、
もしくはリプレースしようという会社の担当者から、
しばしば発せられる質問がこれなのです。
在庫の管理をちゃんとしたい
というのが、
システム選択の大きな基準のひとつになっているのはまちがいありません。
でも、
ここでいう在庫管理って、
そもそもなにを指しているんでしょう?
それがわからなければ質問に答えようがないヾ(☆o☆):
ひとくちに「在庫管理」といっても、
その意味するところはいろいろ。

解釈しだいで範囲も目的も手段もバラバラですから注意が必要です。
ABC分析をはじめとする重点管理

思い浮かべる方もあるでしょうし、
発注管理まで含めて考えて適正発注量がつかめなければ意味がない

考える人もいるでしょう。
入出庫ルールの作り方
とか
商品の並べ方
とか
棚卸のときの効率的な商品の数え方
など、
現場中心の管理こそが在庫管理だと言う人もあるでしょう。
でも‥‥
よくよくきいてみると──
いま、その商品があるのかないのか?
どこ(店とか倉庫とか)に何個あるのか?

それさえわかればいい‥‥
という会社がほとんどです。
つまり在庫管理っていうのは、
現在理論在庫数を正しく計算すること

指していたんですね(ё_ё)

クラウドの役割

在庫の数がつかめてない会社がいかに多いかが、
これだけでもわかります。
だから、
注文の電話がかかってきても、
いちいち社内でバタバタ確認しないと納期が答えられない。
当社「クラウド播磨王」は、
受発注管理や販売・仕入管理、生産管理と結びついて──
いま、いくつあるのか?
この先、入荷の予定はあるのか?
在庫はあってもすでに注文が入っていて出荷待ちのものはいくつか?
A店にはないけどB店には残っているのではないか?

‥‥といった、
リアルタイムな過不足情報を現場に伝えるとろこまでを受け持ちます。
そこから先の管理は、
現場の創意工夫にゆだねます。
在庫が少なくなってきたら警告を出したり、
発注データを自動的に生成したりする機能もありますが、
「クラウド播磨王」在庫管理とは基本的に、
足したり引いたりして在庫数の計算をするレベルです。
そこを非常に強力に作っていますし、
中小企業のニーズに対してはじゅうぶんです。
(。・・。)

在庫計算の基礎の基礎

自社広告です

ではここで、
在庫計算の基礎の基礎について、
少し解説しておきましょう。
商売で、まず商品を仕入れるとします。
ひとつも売らなければそれがまるごと在庫となりますから、
在庫=仕入
です。
が、
ふつうは仕入れたら売るので、その残りが在庫になります。つまり、
在庫=仕入-売上
です。
製造業の場合はもうちょっとだけ複雑で、
在庫=仕入-売上+生産-消費
であったりします。
完成品を作ったらその在庫は増えますし、
部品や材料などは使ったら減りますので、
業種によってこの式は変化します。
簡単な計算なのですが、
棚卸から日数がたつにつれ、これがぜんぜん合わなくなってきます。
10コ仕入れて3コ売ったら在庫は7コのはずなのに、
倉庫へ行って調べてみたら3コしかなかったりする
わけです。
理屈のうえではあるはずの在庫数を「理論在庫」といい、
倉庫へ行って数えた実際の在庫数を
「実在庫」(実際在庫)とか「棚卸在庫」などと呼んだりします。
理論在庫=仕入-売上
であるわけです。
理論在庫と実際在庫がぜんぜん合わなければ、
これから先、
管理のしようがありません。
理論と実際が一致するように保つことが、
現場に求められる在庫管理の第一歩です。

これから在庫増減がどうなるか

そして、
その次のステップは、
これから在庫が足りなくなるのか、あまってくるのか、
を、
つかむ
ことです。
といっても需要予測のような高等な話ではなく、
現実に発生した受注と発注を式に入れて
将来的な過不足を計算しようというレベルです。
過不足=現在在庫+発注-受注
という式が成り立つ
ことがおわかりいただけるでしょうか。
これはつまり、
過不足=仕入-売上+発注-受注
と同じことです。
製造業では、
過不足=理論在庫+発注-受注+生産予定-消費予定
つまり、
過不足=仕入-売上+生産-消費+発注-受注+生産予定-消費予定
となります。
なんだかわけがわからなくなってきましたか?‥‥ヾ(☆o☆):
多くの製造現場では、
これから生産する製品の計画が前日までに立てられますから、
こういう計算をやっておくことで、
どんな部品がこれから必要になるかがわかるわけです。
まずは、
ここまでをガッチリやりましょう。
ここから先をいろいろ親切にやってくれるソフトはけっこうあるのですが、
ここまでの部分をガッチリできるようにしてくれるシステムがなかなかないのです。
それはなぜかというと、
在庫数の計算がその他の基幹業務と直接的にむすびついているから
です。
売上や仕入、生産の管理をガッチリやるシステムでないと、
在庫の計算までガッチリやることはムリ
なのです。
一元化を推進する意義がここにもあります。